医療法人社団みどり会にしき記念病院




眼科センター
  ●硝子体手術について
硝子体手術とは?
適応疾患について
 次のような眼疾患に対して硝子体手術が行われます。

糖尿病網膜症
網膜剥離
硝子体混濁・硝子体出血
黄斑部疾患 (黄斑円孔・黄斑上膜・黄斑浮腫・血管新生黄斑症)
血管閉塞疾患 (網膜静脈分枝閉塞症・網膜中心静脈閉塞症)
手術について
 基本的には、目の中の濁りや出血・異常に増殖した膜様物を取り除いたり、気体を
   眼内に注入することによって剥離した網膜を正常な位置に押し戻したり、術後再出血
   の予防や網膜を固定するために術中に光凝固を行う手術です。
 硝子体手術は、糖尿病網膜症や、網膜剥離、物を見るのに最も重要な黄斑部の
   疾患など、失明に至る恐れのある病気の治療の切り札として行われています。

 硝子体手術は、白目(強膜)の部分に爪楊枝が通る程度の孔を3箇所あけて、
   その孔から様々な硝子体手術器具を必要に応じて入れ替えて行う、精密で高度な
   技術が求められる手術です。
  
最近の進歩
 入院 一部の重症疾患を除き「日帰り硝子体手術」も可能な体制を整えていますが、
       術後の安静やケアが重要であるため、入院をお勧めしています。
       入院期間は病状にもよりますが、1日から2週間程度です。
       入院中は、当院の内科医師(井手通雄院長)との協力態勢を整えています
       ので、きめ細かい血糖や血圧管理が可能です。
当院では、うつ伏せのストレスを出来るだけ
軽減するために補助の用具を揃えています。
 麻酔 精密かつ正確な手技を必要とするので、安全で痛みも少ない「球後麻酔」と
       いう局麻で行います。

 手術時間 病状にもよりますが、30分から2時間程度です。
          多くの場合、白内障手術も同時に行います。

 術後 手術の最後に、ガスを眼の中に入れることもあります。
       ガスの浮力を利用して網膜を押さえつけるので、術後はしばらくうつ伏せに
       なっていただきます。
 硝子体手術は、従来は20ゲージの創口より行っていましたが、より手術による侵襲を
   軽減するために、最近ではより切開幅を小さくした小ゲージシステムが開発されてきて
   います。

 当院では、従来の20ゲージより切開幅が小さく、縫合を必要としない25ゲージや
   23ゲージの硝子体手術システムを導入しています。
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